第4回 サポートのゴールはどこか

「ひきこもりのサポートは、どうなったら終わりですか?」

そう聞かれることがあります。就職できたら?学校に戻れたら?外に出られるようになったら?

私たちの答えは、「ゴールは定義しない」です。

「社会に戻ること」をゴールにしてしまうと、そこに辿り着くまでの時間や過程が、すべて「まだできていない状態」になってしまいます。当事者にとっても、家族にとっても、それはとても苦しいことです。

私たちは、ひきこもりのサポートを「その人の人生の一部に、一時的に関わること」だと考えています。人生にゴールがないように、サポートにもゴールはありません。

実際の現場では、相談を続ける中で当事者が少しずつ外との接点を持ち始め、自然と相談の回数が減っていきます。「もう相談しなくていい」と宣言するわけでも、「サポート終了」と決めるわけでもなく、ただ自然に、その人の生活の中にサポートが必要なくなっていく。そういう形がほとんどです。

中には、何年も相談がないケースもあります。それは、その人がその人なりの生活を築いていったということ。それで十分だと思っています。

また、何年かぶりに連絡が来ることもあります。新しい環境で壁にぶつかったとき、また話したくなったとき。そのときはまた、その人の人生の一部に関わらせてもらいます。

ゴールを定義しないことは、サポートを曖昧にすることではありません。その人の人生を、その人のペースで歩むことを、そのまま尊重するということです。

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