ひきこもり

鹿沼市地域資源ガイドをダウンロードできます。

「ひきこもりなど生きづらさを抱える方とその家族のための鹿沼市地域資源ガイド」を作成しました。

作成には鹿沼市社会福祉協議会、鹿沼ひきこもり協議会のメンバー、NPO法人鹿沼市民活動サポーターズ、一般社団法人コブルが中心となり、そのほかにもたくさんの団体、個人の皆様のご協力をいただきました。本当にありがとうございます。

このパンフレットは株式会社瀬谷新聞店様から、今月中に鹿沼市の5300世帯へ配布されます。
予算の関係で全ての世帯へ配布とはなりませんでしたので、必要な方はこちらからダウンロードをお願いします。

 

ひきこもりの当事者やそのご家族は多方面での支援が必要になるケースがあります。
例えばひとり親家庭や貧困世帯であれば生活の支援が必要でしょう。身体的、精神的な疾患があれば医療や福祉の支援は必須です。
またQOL(生活の質)向上のためには同じ趣味を持つ仲間や、安心できる居場所が必要です。
その他にも進学なら学校、通信制やフリースクール、就労なら就労体験や中間的就労を受け入れてくれる民間企業があるとありがたいです。

異なる分野の連携がとても大切ですが、ただ鹿沼市にはその連携ができているとは言い難く、今後の課題だと思います。(市役所内の担当領域とか、民間へお願いする場合の公平性の担保とか、いろいろ調整が大変みたいです。)

とはいえ「今後の課題」のままにしておくのではなく、現状で何ができるのかを考えた結果が今回のパンフレットです。

鹿沼市には専門性を持った市民活動、協力してくれる民間企業といった「地域資源」が数多くあります。
このパンフレットはそのつながりの一部を見えるようにしました。紙面の関係があり、苦渋の選択で掲載しなかった団体も多数ありますが、掲載された団体のどこかにつながれば、ディープな鹿沼市の地域資源につながります。
困っている人が相談しやすいように、そして団体同士もお互いの情報を知り、支援が必要なケースを見かけた場合に声がけしやすいようになればと思います。

その他にもパンフレットには「Q&A」「メッセージ」を掲載しています。
親御さんとしてお子さんのしあわせを願ってさまざまに関わった結果、今の状態に落ち着いているのでしょう。
そこには「もうどうしたらいいのかわからない」「どこに相談してもダメだった」といったつらい思いがあるとお察しします。
そしてお子さんも「何を話してもわかってもらえない」「もうどうでもいい」「何かしないといけないのはわかっているけれど、動き出せない」といったつらい思いがあるとお察しします。
そういった思いに少し違う視点を提案できたらと、相談を受けるときによくある質問とその答えを掲載しました。
また少しでも困っている人の心が明るく、軽くなればと思い、お伝えしたいメッセージをみんなで話し合いました。

ひきこもりや不登校の支援は、その人やご家族の人生を支援することで、だからこそ多くの人の協力が必要です。
だからこそご本人や親御さんだけで、つらい状態から脱するのは本当に大変だと思います。
ぜひパンフレットをご覧いただき、まずは相談をしていただければ嬉しいです。

追記:
東京新聞様に取材していただきました!
https://fairtrade-coblue.com/tokyoshinbun20220415/

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