宇都宮北高校の生徒さんがお店に来てくれました!
国際理解教育の一環でSDG’sの17項目について調べたことを発表するそうです。彼女たちが選んだのは1番の「貧困をなくそう」でした。
フェアトレードは最低買取価格と継続した取引を保証し、寄付に頼らない自立を支援します。
彼女たちからの鋭い質問に店主はタジタジでした。もっと勉強したり、海外で様々に見聞を広めなければと思いました。
初心に帰った気持ちです。
子どもの教育って・・・・。
フェアトレードは現在、中学校の英語や社会(公民)の授業で取り上げられています。
若い人の方がフェアトレードのことをよく知っているんですね。
ところで先日、地域の集まりで教育力について話し合う機会がありました。
そこでは「子どもに伝えたいこと」「今の子どもに足りないもの」というテーマ設定がありました。
「子どもに伝えたいこと」は「いろんな人、物(音楽、芸術などなど)、生き物、植物、コミュニティー、文化などに触れてほしい」と付箋にスラッと書いたのですが、
「今の子どもに足りないもの」というテーマ設定に違和感。
結局、何も書かずに白紙で提出。
みなさんが何を書かれたのか、全体発表の場で聞いていると
・コミュニケーション力
・我慢強さ
・想像力
・日本のすばらしさ
・積極性
・競争心
・自信(自己肯定感)
だいたいこんな意見が多かったです。
なんだかモヤモヤしました・・・。
子どもは大人の背中を見て育つのでは?
今の子どもに足りないもの。
「スマホやSNSの普及でコミュニケーション力が・・・」「ゲームのやりすぎやTVの見過ぎで我慢強さや想像力、積極性が・・・」「もっと日本のすばらしさを・・・」「運動会で1位がないなんて。頑張った人が報われないなんて不公平!競争心のない無気力な子どもが・・・」
こんな話し合いを、50歳、60歳の大人が真面目にやっている。
でも「子どもは大人の背中を見て育つ」って、よく聞きませんか?
子どもだって立派な一人の人間です。成長の過程で様々なことを吸収していって、今の姿があります。それは大人も同じ。
昔の自分を振り返って「私はコミュニケーション力が高くて、我慢強くて、想像力があって、積極性があって、競争心があり、日本のすばらしさを知っている自信に溢れた子どもでした」って言えます?
僕はいえないなぁ。
というか大人になってもこんなこと言える人、そんなにいないと思います。
少なくともこんな意見がでる時点で、想像力のない大人だなぁって思います。
人を変えるのではなく、自分を変える
子どものコミュニケーション力を伸ばしたいなら大人がスマホをやめ、SNSをやめ、TVをやめて子どもと話す時間を増やしたらいい。
もっと日本のすばらしさを知って欲しいなら、大人が仕事をする時間を減らして子どもと日本のすばらしさが感じられる場所へ行ったらいい。
競争心ってそもそも必要?相手と競うことより、自分が興味をもって、楽しいと思って探求していくことの方がモチベーションが高くならない?
もう一度いいますが、子どもだって一人の立派な人間です。大人の所有物ではないと思います。
もちろん、悪いことをしたら叱ったらいい。良いことをしたら褒めたらいい。
でもそれだって子どもだからってわけじゃない。大人だって悪いことをすれば叱られるし、良いことをすれば褒められる。
もし、大人が子どものためにできることがあるとすれば、「いろんな人、物(音楽、芸術、建築など)、生き物、植物、コミュニティー、文化などに触れさせてあげること」ぐらいだと思います。
そんな環境を用意してあげて、それから子どもがどう育つかは子ども次第。
子どもに好ましくない習慣があるのなら、まずは自分の習慣を見直してみる。
普段、ひきこもりの人への訪問支援などをしているから特にそう思うのか、人を変えるのは本当に難しい。
というか「人を変える」なんて考え自体がおこがましい。
支援をしていて失敗するときは、だいたい「相手を変え」ようとアプローチするときだ。
一緒に考え、対等に意見し合い、共に行動していく。
そのように自分を変えていく。
あとは相手次第。
子どもの教育だって基本は同じだと思う。
大人よ!もっと自分を見直し、変えていこう!